THE SUZAN インタビュー

THE SUZAN インタビュー

UPDATE 2011/11/15

現在NYをベースに活動する日本人の女の子4人組「THE SUZAN」を知るきっかけになったのは、youtubeでひょっこり出会った「HOME」という曲。無条件に明るいけど、どこか郷愁を誘う不思議なリフ。それがくるくると円を描きながらまだ見ぬ楽園へとつながっていく。世界中の誰とでもこの曲の持つ楽しさを共有できるんじゃないだろうか?
わたしのいつもの単純さで会いたい!話を聞きたい!と鼻息あらめにインタビューを申し込んだにも関わらず、快くOKの返事をくれたTHE SUZAN。待ち合わせたのはセントラルパーク近くのスーパーマーケット。ケーキやジュースを買い込み、いざピクニック!いや、インタビュー!@Central Park NY

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L→R : RIE (Gt&Key) / NICO (Dr) / SAORI (Vo&Gt) / IKUE (Ba)

 

「THE SUZANの誕生」

INGEL THE SUZANというバンドはどういうきっかけで生まれたんですか?

SAORI RIEとわたしが姉妹で。RIEが趣味でデモを作ってて。それに「ちょっと歌のせてみてよ」と言われたのがSUZANの始まり。二人ともピアノは習ってたけどバンドなんかやったこともなかった。SUZANが初めてのプロジェクト。初めてのCDが曽我部恵一さんのROSE RECORDから出した「SUZAN KINGDOM」という音源。特にレコーディングもせず、デモそのままの音源を急遽発売することになって。「せっかくだからライブすれば?」って曽我部さんに言われたけど、二人じゃ再現できないし、楽器「できそうな」友達にコンタクトとって。大学入ったか入らないくらいの時ですね。

NICO わたしとSAORIちゃんは高校のときからの友達。でも楽器できそうな友達って言っても、ドラムなんか一切触ったことも、興味持ったことすらなかった。単に「力ありそうだし…」みたいな感じで誘われただけなんですよ!そこからいつの間にか始まってた、という感じです。

SAORI ベースのIKUEちゃんは二代目のベーシストで。もともとファンの一人だったんです。同い年ということもあって普通に友達としてプライベートでも遊んだりしていて。ヨーロッパのツアーにも付いて来てくれて…。前のベースの子が辞めることになったとき「IKUちゃんがいいじゃん!」と。「入ってくれる?」って聞いたら速攻「入ります!」って言ってくれて。

INGEL そのときはもう、NYに行くことは決まってた?

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SAORI レコーディングはもう終わってて日本以外でCDを発売する可能性が高かった。いずれ海外に行くだろうというのを視野に入れていたうえで、IKUちゃんをオファーしたんです。

 

「NYに来た理由」

INGEL なぜ、活動の拠点を東京からNYにしたんでしょうか?

RIE 「自分たちの音楽を世界に売り込むこと」ができる国といったらアメリカかイギリスだと思った。日本ではそういうことができないと判断して。

SAORI よくヨーロッパへツアーしてたし最初はヨーロッパがいいかなと思ってたんだけど、プロデューサーがレーベルを一緒に探してくれてて。推してくれたのが「FOOL’S GOLD」という今のレーベル。そこがたまたまNYのブルックリンにあったっていうだけ。アメリカに来た理由はそれだけですね。

RIE 「じゃあ、NY行きますか!」って。

INGEL すばらしい決断力! しばらくNYで活動するつもりですか?

RIE うん、そうですね。

INGEL みんな、音楽活動の他には仕事とかもしてるの?

NICO はい。SUZANの活動で忙しいといえば忙しいし、平日もライブ入ったりもするけど基本的に全部夜だから。昼間はみんな好きなことしつつ、仕事もしつつ…。半々くらいかな。今円高だからドルのおこづかいを稼がなくちゃならないんですよ。それにやっぱり働いた方がわかるんですよね、NYのことが。

SAORI そういうのもインディーズっぽくていいんじゃないかなって思ってます。

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「影響を受けた音楽」

INGEL みなさんが音楽的に影響を受けたものについて聞いてもいいですか? NICOさんは?

NICO …思い出した。マリリンマンソン!

SAORI ヘビー・ロックが好きなのは、彼女のドラムにけっこう反映されてると思いますね。女の子にしてはズシンとくるというか。日本でもアメリカでも、しょっちゅうパワフルって言われてる。

RIE ドラムの専門誌にも出たりしてるしね!女性ドラマー限定の専門雑誌で「Tom Tom Magazine」というのがあるんだけど…。NYらしいかも。フェミニストマガジン。

NICO 今回のISSUEはわたしの写真載ってますよ!

INGEL おっと、それは買って帰らなきゃ! RIEさんはどんな音楽が好きですか?

RIE 映画音楽が好きですね。最近一番好きなのはアダムスファミリーのサウンドトラック!

IKUE ハリーポッターもね?

RIE うん。それとチャーリーとチョコレート工場とかね。自分の作曲にどう影響しているかはわかりませんが、とにかく映画音楽が好きなんです。スケールが大きくて派手なところがいいのかな。いつか自分でも手がけてみたいですね。アダムス・ファミリー的なゴシック系ファタジーとか。ハロウィンにリリースしてもよさそうな、かわいい怖いのがいいよね。

NICO こないだのシューティング、楽しかったね!

IKUE そうそう。「DEVILS」という曲のプロモーションビデオ撮ったんです。みんなキバと角つけて、ちょっぴりチープなB級ホラーの感じで。わたしたちアジア人が典型的な金髪美女を襲うという設定…。笑

 

「POP」

INGEL IKUEさんは?

IKUE パンクやガレージも好きだったけど、最近はニューウェーブや最近のものを聴いてるかな。ニューウェーブだったらトムトムクラブとか好きですね。ちょっとヒップホップやファンクが入ってるものとか、どこかポップなところがあるものがいい。

SAORI わたしもポップな音楽が好き。SUZANは最初「ガレージロック」とか呼ばれてた時期があったけど、もともとポップスのほうが好きだからやっと今の方向性に持って来れたのはよかったな。

RIE 技術が上がってきたからできるようになったのかもね。「ポップ」って難しいよ。

INGEL 確かに今のSUZANの音楽、すごくポップですよね。わたし「HOME」が大好きです。頭の中であのちょっとエキゾチックなリフがぐるぐる回って…これぞポップ!って感じ。

SAORI 嬉しい!「HOME」を作ったのはだいぶ前で、ファーストアルバムの「SUZAN GALAXY」をレコーディングした後で。そのときガレージとかロック色の強い曲が多かったんで、ちょっと飽きちゃったんですね。ガラッと新しいのを作りたいなあと思っていたときに、あの「タンタタン・タタン、タンタタン・タタン…」というリフが頭に浮かんで、一気に作ったのが「HOME」。今ではSUZANの代表曲みたいになりましたね。

INGEL SAORIさんの好きなポップスというのは、具体的なミュージシャンでは誰かいますか?

SAORI そうですね…カイリー・ミノーグとか!笑 王道なんですけど、計算され尽くしてて繊細な感じがするメロディが好きなんです。フフフ。王道とマイナーを組み合わせるのが好きというか…。

RIE 古着とハイファッションを組み合わせるみたいな感じでしょ?

SAORI そうそう。そういうのをアレンジして曲を作るのが好きですね。

 

「SUZAN in NY」

INGEL NYのファンの人たちはどんな感じですか?

SAORI 初めて行くライブハウスがよくわからなくて迷ってたりすると、これから私たちのライブを観に行くお客さんに「あんたたちを見に行くところだよ!じゃあ一緒に行こ!」って連れてってもらったりしてる。しょっちゅう…。あとこの間、SUZAN-T着てる人いたんですよ!SUZANのTシャツ。

RIE ミッドタウンにいたんだよね。ビックリしちゃった。声かけようかと思ったけど、恥ずかしすぎて言えなかった。その日、自分もSUZAN-T着ちゃってたから!笑 一番恥ずかしい。

NICO でも最近は四人で街を歩いてると「SUZANでしょ?」って声かけてもらったりもします。

INGEL わあ!それってすごいことじゃないですか!

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「ハーレム」

INGEL 現在みなさんはハーレムで共同生活をされているとのことですが…。ハーレムってどんなところ?

RIE 99%黒人ですよ。スーパーマーケットのアナウンスが「YO, WHAT’S UP…」から始まって… 笑

NICO 日本なら「ご来店頂きましてありがとうございます」から始まるところが「YO」で終わっちゃいますからね。笑 スーパーとかで、たとえばアリシア・キーズが流れるじゃないですか。黒人のおばさん、みんな歌い始めますからね!しかもアリシアより上手いっていう…。ハモっちゃうしね。

INGEL いいなあ。笑 でもアジア人の女の子4人で住んでて危なくないですか?

RIE まあ、貧乏っていうのが見え見えだから…。笑

SAORI アーティストがブルックリンの倉庫街にけっこう住んでたりするけど、その辺りに比べたら夜でも人がいるから、そんなに危ないって印象はないな。ただ、黒人に慣れてないとちょっと怖いかも。それだけじゃない?人にもよるだろうけど、脅されたら諦めてバーッと全部あげちゃえばそこから何かしようとか、そういう気はないんじゃないかな。

NICO 変なおじさんが公園で「FUCK!」って言いながらはさみをチョキチョキしてたけどね…。笑  それもまあギリギリ見過ごせるかな。でも、殺人は日本の方が多いらしいですよ。NYの悪さってたかが知れてる。i pod盗むとか…。

INGEL i podね…。 いつから住もうかな?笑

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「SUZANという名前」

INGEL そうそう、最後にバンド名の由来を教えてください。

SAORI SUZANは私たち姉妹の名字が「鈴木」なので。学生時代のニックネームがスーザンで。ふつうのスーザンは「SUSAN」っていうスペルだけど、鈴木だから「SUZAN」なの。ヘヘ。

NICO Googleで「SUZAN」って検索するとスーザン・ボイルがいっぱい出てくる…。今のライバル、スーザン・ボイルですよ!

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余談だが、THE SUZANはこのセントラルパークの地下に「基地」があるという噂や、向こうに見える小屋や池がその入り口なのではないかということを気にしていた。わたしは4人がダウジングを持ってそれを探すというドキュメント・ビデオをいつか作りたいと申し出ておいた。

東京にもライブハウスやレーベルはたくさんある。に     もかかわらず、自分たちの音楽を「世界」に発信するためNYに渡った彼女たちの勇敢な物語はこれからまだまだ続いていくのだろう。現在ニューアルバムを製作中とのこと。どんなポップが飛び出すか、今から待ち遠しい!(文章:INGEL 写真/映像:RINO)

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