water fai …
彼女たちの音楽を聞いていて、水、水、水と考えていた。
名前に「water」ついてるから連想していたのもあるけど、
海、川、滝、雨、雲、氷、雪、霧 etc
液体 固体 気体
さまざまに姿を変えて、自然の景色のなかを運ばれたり流れたりする様子だったり、
その循環のなかでときによって生き物にとっても意味あいが変わってくる水について。
わたしは水の粒となって空から降ったり、海で海藻と戯れたり、街の水道から勢いよくでてみたり、うっすらと空に戻ったりして楽しんだ。
water faiの音楽はエレクトリックな音で構成されてるけど、自然の広がりを思わせる。
一人一人がエネルギーを持ち寄って、全体として壮大な景色を浮かび上がらせている不思議なプロ集団だと思った。
「ここで、こう来るでしょ!」という確信を、不自然じゃない色と方法であっさり塗り替えられていく爽快さもあり。それに完全に身を委ねて、ひたることができた…。
今ここにあるわけじゃない風景を喚起させる彼女たちの音楽。
いつか本物の自然の中でもこの音楽を体験できたらいいなあ。(INGEL)