TOKYO PLAYERS COLLECTION (トープレ)…劇団競泳水着を主宰している上野友之氏が「その都度、お気に入りのPLAYER達に声をかけては、好きな時に各地に出没します。」
というプロジェクトだそうです。
4月に見た競泳水着の「わたしのせんぱい」がめちゃめちゃ良くて、たった15分間の演目だというのに人目もはばからず、おいおい泣いてしまった。
上野友之さんて人、男なのにこんなに丁寧に女の子の心を描いちゃうんだ…
と思って、ちょっと引いたくらいだ。
同じ上野さんがやっているということで 、今回はじめて見たトープレ。
ある女性の20歳から29歳までの10年間の物語。
どこにでもいるような普通の女の子。
夢がある、恋もする、仕事もする、病気もする、親も年を取る、友達が結婚する…。
20代でいろんなことを経験して、少女から大人の女になっていくんだろう。
毎年ずっと同じ自分ではあるけど、そのとき大事にしてるものによって色合いが違う。
人生のグラデーションの中で自分との対話を経て、大小さまざまな決断をし今の自分がいる。
それを上野さんは10人の女優さんを使って、新鮮なアイデアで表現していたと思う。
そして一人の女性の成長があたたかい目線で描かれていることに気づき、また涙してしまった。
もちろん自分以外の人間も、それぞれ年齢とともに重ねてきたものを背負って生きている。
わたしはそんなあたりまえのことを忘れて、ときどきみんなに意地の悪いことを言ってしまいそうになる。
それを忘れちゃいけないね。(INGEL)