ミックスナッツハウス デリシャス王子(林漁太)インタビュー

ミックスナッツハウス デリシャス王子(林漁太)インタビュー

UPDATE 2012/08/03

INTERVIEW                           2012.7.22

 

 

 

 ミックスナッツハウス デリシャス王子(林 漁太) ミュージシャン

初めてミックスナッツハウスのステージを見たのは2011年の夏。彼らの企画イベントでのこと。

王子様のようなファンシーな衣装を着たギターボーカルが出てきてニッコリ笑う。軽妙なMCと、一筋縄ではいかない上質なポップミュージックにあっという間に心を鷲掴みにされた。

「はーい、みんな一緒に歌って!」の一言で、ライブハウス特有のちょっとした緊張感を取り去り、えも言われぬ幸福感で満たしてしまう。

「アットホームなようでオープン」矛盾したようにも聞こえるが、これが彼らとそのイベントに対するわたしの印象。

終わってから王子に年齢を尋ねると「王子やから…」とはぐらかされた。いろいろな設定があるみたい。うん、ミステリアス…。

そんなミックスナッツハウスがオーガナイズする「マジカル・ミステリアース」はマンスリーイベントである。イベントの企画に携わったことがあるわたしにとって、お客さんも出演者も自分も満足できるイベントを月に一度「やり続けること」の大変さは容易に想像できる。バンド活動や仕事をしながら、だとなおさらのこと。

ここ最近は拠点の阿佐ヶ谷Gamusoを飛び出し、「旅情編」(彼らは宇宙から来ています!)として様々な場所で展開中の「マジカル・ミステリアース」について、彼らの音楽活動について、デリシャス王子(林漁太)に聞いてみました。

「マジカル・ミステリアース」

INGEL: ミックスナッツハウスは今年はずっとマンスリーイベント「マジカル・ミステリアース」をやっていますね。設定としては、王子たちは宇宙人で「いろんな星を旅してる」ということでいいんだよね?ちょっとジギー・スターダスト的な感じ?

王子:  そうだね。ジギー同様、僕らも地球のことを気に入ってるよ!「マジカル・ミステリアース」というイベントは、とにかくPOPで面白いことがやりたくて始め たんだ。ちょうど去年、アースャガヤ星(東京・阿佐ヶ谷)にある「Gamuso」という小さなスペースを見つけてね。見つけた瞬間、何か素敵なことができ る予感がして。

INGEL:  最近はGamusoだけでなく、もう少し大きなライブハウスでもやるようになったね。毎月ミックスナッツハウスがホストでゲストを呼んで、というスタイルでどんどん発展して行ってる。お店のブッキングライブや、他の企画イベントとはココが違う!というポイントは?

王子: いつも僕らが本当に好きなバンドにゲストで来てもらってるから、その分愛情がつまってると思うよ。GamusoではPAも安威(ミックスナッツハウスのベーシスト)と協力してやったり、デコレーションに関しても移動遊園地さながら運びこんでやってる。と にかくハンドメイドのパーティー。イメージとしては、ステージが「神社の境内」みたいなものなんだ。笑 近所の神社の裏に、かわいい男子や女子がキャッ キャと集まってる感じ。何か楽しそうでしょ?そんな調子でみんなで遅くまで遊んでるの。そんな雰囲気を楽しみにしてくれている 人もけっこういるみたいで、嬉しい。継続的にやることに手応えを感じてる。

INGEL: 通りすがりに、思わず仲間に加わりたくなってしまうようなね。いろんなジャンルのゲストミュージシャンも何となくミックスナッツの空気に包まれてフレンドリーな雰囲気になるから不思議。

王子: うん、縁あっていろいろな人たちにゲストで来てもらっているけどどんな形であれ、やっぱり「POP」がこのイベントのキーワード。POPこそが僕が影響を受けたもののなかで一番偉大なもの!そこだけはどうしても譲れない。

INGEL: 王子の言うPOPってどういうもの?

王子:  破壊力があって、ドリーミーなもの。難しいこと一切抜きで、ドーン!と心に飛び込んでくる感じ。具体的なアーティストで言うと…やっぱりThe Beatles。それにサニーデイ・サービスやThe Flaming Lips。「ポップミュージック」が好きなんだよね。憧れてるし、常にそうありたいな。そして、ミックスナッツハウスでは音楽だけでなく、いろいろな要素 でPOPを表現しようと実験してる。見た目にもファニーな3人組が「もっともっと!どうぞ!一緒に歌って〜!」ってね。無理矢理、みんなの心の扉をこじ開 けんばかりに。笑

「ミックスナッツのメンバー」

INGEL:  大体の人はこじ開けられてしまうんじゃない?笑 最初に王子のソロライブを見たときに、すぐ「うわ!変な人がいる!追っかけよう」と思ったもの。それは そうと、月一でイベントを企画するのはけっこう大変じゃない?ミックスナッツのメンバーは東京(王子、安威)と大阪(野村)と離れて暮らしてると聞いたの で。以前は大阪で活動していたの?

王子:  そう。以前OSAKAに留学しててね。その頃は留学生同士でバンドを組んで、ロックンロールをやってたね。大阪でいろいろな音楽活動を経て、東京に出てく ることになって。ミックスナッツ始めて3枚シングル出してからは、実は大阪メンバーと東京メンバーというのがそれぞれいたの。僕だけが移動するような形で ね。すごく楽しいアイディアだと思ったし、5人でステージ立ったときは最高に面白かったよ!いや、でもみんなはどう思ってたんだろう?笑 結局最終的に東 京メンバーが続かなくって、この作戦は終わったんだけどね…。

INGEL: 今一緒にやってるメンバーは大阪メンバー?ベースの安威くんとドラムののむらさん。

王子: そう。結成時の三人に戻ってね。月一でイベントが出来ているのも、王子のわがままに面白がって付き合ってくれる二人のおかげ!素晴らしいメンバーに恵まれてるよ。三人集まると、特別なことをやっているという気持ちになる。

INGEL: スタジオでのリハーサルや曲作りは相当快適なんじゃない?

王子:  もう「とにかく早く新曲を!」っていうのが安威。のむらっちは「トライをたんたんと」。「これには、こんな感じがいいはず!」って、どの「トライ」にする かも早く決めてるイメージ。みんな答えを出すのが早いですね。悩まない人ばかり。 やっぱり集まる時間が限られているから、みんなで出来ること、大切にしてるんだと思う。リハーサルもそうだし、曲なんて作ってたら本当にあっと言う間…。

「ミックスナッツの音楽」

王子: 結成当初にひとつ僕の中で決めていたことがあって。それは曲作りの脳内作業において二人の得意技を思い浮かべること。極端に言えば二人の「お得意パターン」でしか曲をつくらない。例えば、ロックンロールのようなスタイルね。

INGEL: それ以上を要求したりしないということ?

王子:  そう、実は「このまま」でいい。何より楽しいから。だけど同時に「このままじゃやだ!」という気持ちもあって。笑 で、次に僕らが何をしようとしているか というと、この活動期間のなかでそれぞれ別のグルーヴも知ったし、さらにわがまま度数も増してるし、いよいよお得意パターンの「その先」へ行こうとして る。 ここらで、一皮むきたいと思ってるところ。

INGEL: 得意技以外もやっていくということ?

王子: と、言うよりもっと「今したいこと」「今面白いと思ったこと」を大事にしたいと思って。チャレンジして、ダメなら無理せずあきらめればいいんだと思えるようになった。その代わり自分たちへの課題はいつも頭においてね。

INGEL: 見かけによらず、結構ストイック!バンドとして、どうなって行きたい?

王子: 曲作りにおけるストイックさは持ちつつも、ステージではドリーミーな存在でいたい。ミックスナッツハウスで夢を与えたいね。さっき挙げたドリーミーの先輩たちが道を示してくれているから、僕の中では明確だよ。

INGEL: 「ドリーミー」ってもうちょっと具体的に言うと?

王子:  例えば、原風景として『Magical Mystery Tour』があるね。歌詞でもそんなムードを出そうとすると、どうも単純に「好きなもの」ばかりが出てきてしまう。「お酒」だったり「チョコレート」だっ たりね。実体験からもっともっとふくらませて、とんでもない歌になったら面白いと思うんだけどね!以前からのファンの人が心配してくれてたよ。 「お願いだからコミックバンドにならないで~!」って。笑 かっこ良くいて欲しいという気持ちでね。それも有り難いけれど正直、「コミックソング」と言っ てもらえたら、それは最高に嬉しい。「POP与えたやん!」と思う。地球の「コミックソング」は本当にPOPだもんね

INGEL:  そうだね。それに、ミックスナッツハウス三人のライブ衣装も相当コミカル!「王子」に「ライオン」に「アフロパーマのおぼっちゃま?」、不思議と誰もが違和感なく、すんなり着こなしてるけれど…笑 あれは一体どういう物語の設定?「オズの魔法使い」のような感じかな。

王子:  それいいね!実は僕たちは『西遊記』かな、と思ってた。最近は『ドン=キホーテ』もいいなとかね。「誰がサンチョやねんー!」「誰がロバやねん」っ て、二人が言いそうだけど。ねえ、でもこんな姿のミックスナッツハウスの仲間たちが「地球にはびこる見えない敵」に立ち向かって行くと思うと何だか勇気が わいてこない?

INGEL: …何と闘ってるの?

王子:  実はずーっと闘っている感じあるわ!特定の誰かではなく、地球のJ-POP世界とね。笑 僕らが厳しいだけかもしれないけど、単純にJ-POP世界に良い バンドが少ないんじゃないかと思ってて。でもそういうものと「闘争する」というのではなくて、日々人々に「こんなのどう?」って提案する努力をしてる。そ れに加えて「どうやったら楽しくなる?」「自分たちのしたいことが出来る?」ってことを真剣に考えてる。

INGEL: 王子のことをPOPの求道者と呼びたくなる。今は一番何に力を入れているの?やっぱり「マジカル・ミステリアース」?

王子: もちろん!そして、ここ最近は次の作品を制作中です!もう、超大作!もう一度言うけど「超・大・作」!笑 ミックスナッツハウスのロックオペラがついに現実に!それを今年の秋〜冬くらいに出せたらなあと思ってます。

INGEL: それはすごく楽しみ!いつかオーケストラと一緒にやって下さい!

王子: そんな崇高なものじゃあないyo!もちろんやってみたいけどね。

(文章/写真:INGEL)

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information

 

『マジカル・ミステリアース vol.8』

次回の「マジカル・ミステリアース」は、

旅情編から帰ってきたミックスナッツハウスのワンマンライブ!

8月24日(金)@阿佐谷 gamuso

出演:ミックスナッツハウス
時間:open20:00/start20:30
料金:charge¥1,500(+1drink¥500)
☆先着で(予約者には必ず)プレゼント有り

 

「マジカル・ミステリアース」特設サイト:http://www.mixnutshouse.com/mnh_mme

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ミックスナッツハウス

2006年1月、OSAKAにて結成。
”La Turbo”に在籍する安威俊輔(Ba&Cho.)と”ソラネコ”でパーカッション担当ののむらひろし、リーダーの林漁太(Gt.Vo.)からなる3人組。
同年12月にデビューマキシシングル『鳥獣トゥナイト』を発表。翌年3月、6月にも2弾3弾とマキシシングル連続リリースを敢行する。リーダーが単身上京し、東京と大阪を行き来しながら、拠点が二つあるかのような方法をとっていた。
2007 年夏にドラマー相原健彦(ex.ミンガス)がミックスナッツハウスに参加、秋には橋本大輔(ex.モノノフルーツ)もベースで加入した。東京と大阪にそれ ぞれのバンドメンバーがいて、そしてソングライターである林がそれぞれで別のレパートリーを考え、ライブ活動をする、本当の意味で拠点が二つになったので ある(”堂島孝平”主催イベントには関東&関西編のどちらにも参加することができた)。2009年1月に、この態勢でデビューアルバムをリリースした。
同 年3月ミックスナッツハウスは結成時のメンバーでの3ピースとして再スタートを切ることとなる。9月には、EPをリリース。収録曲「Hey,TAXI!」 が〈旅チャンネル:30日間世界一周〉のテーマソングとなった。若者たちの支持を集めるDIY漫画家“大橋裕之”が描いたジャケット絵も、話題を呼んだ。
2010年お正月より開始したアルバムレコーディングは、その夏に実を結び、11月にROSE RECORDSよりセカンドアルバム『My Magnolia』としてリリースされた。本秀康によるジャケットと合わせて、なんとも愛くるしい大名盤となった。
2012年は1月から『マジカル・ミステリアース』なるマンスリーイベントをスタートさせ、アースャガヤ星という何処にもなかった宇宙が拡大し始めたところである。。

 

ミックスナッツハウス official:http://www.mixnutshouse.com/

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