Live Report!「Napoleon」

Napoleon

Jul 30 2012 @ Big Snow Buffalo Lodge

共演:Hard Nips, Visulas, Moon Patrol, VJ: Tho Tway

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夏真っ盛りです。マンハッタン、ブルックリンを問わずあちこちで開催された大型野外イベントには大勢の人が集い、何年も閉じられていたWilliamsburgのMcCaren Pool(マッカレン・プール)も再びプールとしてオープンし、暑い中、新しいもの好きなニューヨーカーが列をなしてチャプンとしている。
そんな中、最近ブッキング業にも手を出し始めた私は忙しくてちっとも夏をエンジョイできていない気はしているものの、列も嫌いならあまり節操のないアメリカンがうじゃうじゃ浸かっている水などお小水濃度が塩素濃度を超えると思われるので、家の涼しめのベースメントで世の中を無視して仕事に励んでいる。
しかし、ビーチ行こうぜ隊の呼び声にはどうにも弱い。ほぼ海に囲まれているNYはブルックリンからは車なら30分でビーチに着けるのね。よって行けないと分かっている日でもどうしても反応してしまうし、ビーチ日和は意地で「健康のため」と称してわざわざ一時間半もかけて自転車でFort Tilden(フォート・ティルデン)ビーチへ向かう。色々なビーチがあるが、このFort Tildenは監視がいないので家族連れが少なく混まないという理由もあって、ブルックリンヒップスターが行くビーチはほぼココと決まっている。よって必然的にWilliamsburgの中心と変わらない雰囲気である。さらにトップレスがOKなビーチなので、平日の昼間などはもうビーチ中、タトゥーとおっぱいのオンパレードなのね。面白いやら面白くないやらである。それでも太陽と海!パワーをもらいに行きたくなるのが夏でしょう!
そんな7月を過ごしつつ、この日は昨今仲良くなったビーチ行こうぜ隊の一員でもあるJulian Anderson(ジュリアン・アンダーソン)率いるバンド、Napoleon(ナポレオン)のリリパ(レコード・リリースパーティー)に、Hard Nipsとして、さらには私がドラムを叩いている新しいバンド、Moon Patrol(ムーン・パトロール)としても参加した。出たがりさんのようで申し訳ないが、要は友達大集合パーティーということなのさ。
Moon Patrolはまだ曲も4曲しかなく、どうせみんな行くのだからついでに前座で初ライブをさせてもらったというところ。Big Snow Buffalo Lodge(ビッグ・スノー・バファロー・ロッジ)のハコも、大きさといい和気あいあいとした雰囲気といい、そんなパーティーが楽しく行える。

Napoleonのメンバーのドラマー以外は皆ミシガン州出身のニュージェネレーションで、ブルックリンに移って来てからのこの半年、そのタイトなミュージシャンパワーをメキメキと見せつけてきている。

デトロイトに一年弱住んだことのある私は、NYでもデトロイト近辺&ミシガン州出身の友達が多く、Napoleonたちともそんな経緯で仲良くなった。デトロイトという街はファンクとロック、そしてデトロイト・テクノのルーツの地であり、本当に音楽のクオリティーのレベルが桁違いなのね。どのジャンルにおいても、ラジオでかかっている曲も他と違えば街中のバーで味わえるライブもモノホンなのです。それがNYで売れるか売れないかはまた別問題なのだけれど。その中で育つキッズミュージシャンのレベルは確実に高い。 Napoleonもその一バンドとして間違いなく、また私が良く書いているニュージェネレーションの賢さも持ち合わせているので、密かに次ぎなるビッグバンドかと踏んでいる。
Moon Patrolは初ライブのごとし、それでも友達の温かいウェルカムに囲まれて楽しく演奏をさせてもらい、次のVisuals(ヴィジュアルズ)もNapoleonの友達バンドらしく、エレクトロ音が心地良いポップサウンドでかなり上手かった。特にドラマー(ごめんなさい名前がわからない)のピシッと叩き出す音の確実さはビビリものである。パーティーと聞くと発揮する力が倍増するHard Nipsが大暴れした後で、これまたリリパで気合いの入ったNapoleon登場。彼らはヴィジュアル的にも面白いだけでなく、魅せるのだ。
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どこから説明すれば良いのやら…やはり花形であるもう一人のジュリアン、Julian O’Neil(ジュリアン・オニール)かな。色白でヒョロっと背が高く、美形でリードギターが上手い、正にポップロックの王子様のようなのです。唯一ロードアイランド州出身のワイルドなドラマー、ハリーことHarrison Keithline(ハリソン・キースライン)は長い腕でポップな曲調をなぜか怒っているかのような顔で、かつ軽やかに叩く。もう一人のギタリスト、 Jared Walker(ジャレッド・ウォーカー)はヒッピー精神を持つかのような、長髪を結ったもの静かなたたずまいでリズムギターを奏でている。そして、大トリの小さなマッスルマンJulian。70年代の真のファンクスタイルをここまでモノにできる24歳は他にいなければ、そのロマンチックな美声は生まれ持った者のみのモノで、ベースを弾きながら甘くせつなく歌い上げる。VJを努めている彼らの友達のTho Tway(ソー・トウェイ)のグラフィック映像が新鮮に彩る中、様々なエフェクトペダルを駆使されているようであるギターサウンドズが全体の音を膨らまし、エレクトロニックなバブルを作り上げる。そしてその心地良いノリの良さに体を揺らしていると、甘い歌声がポップなどこか懐かしいサウンドで届いてくる。バンド全体がタイトさ、この膨らまし方、そしてこの歌唱力でなければ、Cheesyな(チージー=安っぽい)どっかで聴いたことのあるようなポップロックで終わってしまいそうな曲調なのね。しかも自分達の確実さを知った上でそんなギリギリラインを上手に弄んでいるような、ナンともやってくれる面白さなのだ。彼らのライブを見るのはこれで3回目で、初めて見た時からこの全ての融合加減に私のハートはガッツリ掴まれてしまった。最後の曲では可愛い女の子のバックボーカル隊も登場し、パフォーマンス的にもタイトな素敵なリリパに仕上がっていた。

そもそもNapoleonというバンド名自体、ボーカルJulianのナポレオン・コンプレックス(小人症候群)から付けられているという。心はハードコア・パンク、音は斬新なロマンチック・ポップのこのバンド。すでに自分達でこれまたCheesy風なミュージックビデオもゲリラ撮影した、この怪しい強豪の未来に大注目してるのです!
Napoleon:
Emi Kariya:
翻訳&ライティング、ウェブデザイン、音楽等を総合活用したコミュニケーター。
NYでのライブブッキング/パーティーオーガナイズを手がけるプロジェクト
Trance Culture Party Systemを2012年オープン。
元HARD NIPS、現Moon Patrolのドラマー。ブルックリン、NY在住。

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