Live Report! FALL OF THE ALBATROSS @ Public Assembly SUNRISE FEST

Live Report!「FALL OF THE ALBATROSS」@ Public Assembly SUNRISE FEST

UPDATE 2012/05/07 13:48

NYブルックリン在住 Emi Nipsによる現地ライブレポート!

FALL OF THE ALBATROSS

Mar 11  2012 Public Assembly   SUNRISE FEST
イベントのため、出演者多数 https://www.facebook.com/events/355335674493776/
3月11日。少なくとも日本人は世界のどこに住んでいようとも皆、震災から 一年が経ったことを考えたり実感したりしたのではないでしょうか。日本にいる方々は特に、復興の遅さや未解決問題の多いことへの不安や苛立ち、またそれで も震災直後の状態に比べて少しは落ち着いたという安らぎなど、そのほか海外まで伝わらない様々な思いが交差したのではないかと想像します。
NYでも、例年より早く春らしい日の増えてきた2月の終わりから、 「3.11 Memorial」と称した復興を支援する色々なイベントについて耳にするようになった。「離れてはいるけれど何かできる事をしよう」「日本はまだ助けが 必要であることを知ってもらおう」と、セントラルパークでの大規模な儀式やブルックリンのライブイベントが催され、多くの日本人と日本好きなニューヨーカーたちはその日が日曜日だということも手伝い大勢集 まった。バンドとしてはライブで義援金を集めることくらいしか助けになることができないHARD NIPSも、長年ブルックリンで活動するUZUHIというバンドのメンバーによって開催された「SUNRISE FEST ~A Day for You & Japan~」というイベントに参加させてもらった。
昼から夜中まで一日中行われたこのイベントでは、昼間は子供や家族が楽しめ る空手やダンスのパフォーマンスや即興アートなどの催し物も行われており、日が暮れて私たちHARD NIPSがPublic Assembly(パブリック・アッセンブリー)に着いた頃にはすでに夜の部も随分と盛り上がっていた。この日はフロントルームとバックルームの両ステー ジを借りきってのイベントなので、面白そうな方のステージへと人々がうごめいている。機材を運び入れ終えた私たちも、かなり多くの日本人に少しとまどいな がらあっちの部屋こっちの部屋へと見物してまわった。チャリティのための絵をその場で描いているヒップホップ系の日本人アーティストGospelや、メッ セージを書いてくれる書道家などもいて音楽だけでない素敵な刺激が交差していて楽しい。
そして絵を描いているアーティストたちを眺めて上手いなーと思っていると、 うちのバンドのメンバーがせんべいを片手に「ビールもらえるよ!!」などとニコニコと歩き回っている。アサヒや他の日本食品の会社もスポンサーについてくれているのだ。
そんなこんなしてフロントのステージで華麗に舞うダンサーを見終わった頃、バックルームでは私達の前のバンドが始まっていたのた。「そろそろ向こうで待機していようか」という気分で、名前も知らなかった彼らのライブを見に行ったら度肝を抜かされたたのね。Fall Of The Albatross(フォール・オフ・ザ・アルバトロス)。何だろう、どこから手をつければ良いのか、一言で言うと「なんじゃこりゃ!」
まずミュージシャンとして全員すごく上手い。メタルのごとくギャイギャイと ナイスな早さでピッキングしている、ジャマイカ出身のギタリスト:Harold McCummings(ハロルド・マッカミングス)も、その早さに臆すことなく軽やかな指使いでファンクなグルーヴをいい低さのベースで奏でる Robert Anderson(ローバート・アンダーソン)も、端の物陰でエフェクトのかかったバユーゥウゥウゥウゥウンといったギター音を乗せているもう一人のギタ リスト:Colin Ruhwedel(コリン・ルーウェデル)も、それぞれの技術はもちろんなのだが、それ以上に全員のグルーヴのハモりっぷりに間違いがない。その中でも (イベントのせいもあって)一見日本人かと思ったドラムのAnthony Wong(アンソニー・ウォング)はジャズドラムを習得していると思われ、格別な手さばきをノリ良く披露している。
そしてその全員をバックに中央でババーンと声を張り上げている巨体のRay Hodge(レイ・ホッジ)君には観客全員釘づけである。メタル調のギターに合わせて叫ぶかと思えば、しっとりした曲調の部分では黒人さながら的な確実な トーンの美声で歌う。それ以上に、かなりの巨体ながらグルーヴの良さに合わせてとても軽やかにステージ上を踊り動くのだ。そういった様々な人種と形態の混 ざったビジュアルと演奏の上手さにメタルとジャズとファンクなスタイルが融合された、全てをひっくるめて「なんじゃこりゃ」なのね。
まずメタル好きな上におかしなもの好きな私だけでなく、周りも皆もそんな彼 らに釘づけになりながらノリノリに首を振っている。誰かが横で笑っていると思って見ると、人気アルバムのジャケをあえて手描きでペインティングする奇才 アーティストの相川勝君が満足げにそのメタル節にノッていた!咄嗟に東京からギャラリーの展示のために来ていることを思い出したが、お互い「オオオ オッ!」とハグするもつかの間、「何このバンド?!」言い合った。
うちのバンドメンバーも全員踊っていて楽しさMAXなその時……巨体が軽やかに飛んだーっ!!ジャニーさんもびっくりのバック宙です。しかも何事もなかったように歌い続ける彼は次にオペラ歌手のようなビブラートをつけてヒロロロロ〜と高音を響かせる。
もう降参です。あまりに可笑しくて、一瞬よぎった「この後にやりたくない…」なんてネガティブな気持ちもすぐに吹っ飛び、その興奮冷めやらぬまま我がHARD NIPSも負けじとばかり大暴れしたりして。
全ての催し物を含めていつものライブとは違った雰囲気を堪能して、「みんな ニコニコしてるし良かったな」と思いながらフロントルームへ行くと、先ほど描かれていた二つの絵が仕上がっていた。PESUこと内藤勇志氏の絵は Gospelのものとは全く違ったスタイルだがやはりとても魅力的だ。隣にいたキチンとした格好の男の子に「私あっちの絵が欲しいな」とPESUの絵を指 して言うと「僕買っちゃった!」と言う。寄付のためにオークション制で売られていたので、「えっ、いくら払ったの?」と聞くと彼はニヤニヤしながら 「Too much!!」と答えた。それぞれ「日本への思いそして元気を、他国から送りたい」という気持ちで参加したアーティストたちが、素晴らしいパフォーマンスを提供してくれたこと。それに笑いながら「寄付の為だからtoo muchでもいいかと思って」とお金を出してくれる人が集まったこと。このイベントを2ヶ月前から計画し一人取り仕切っていたUZUHIの剛者君に帰りに挨拶に行くと「何よりも集まってくれたみんなが笑っていることが一番良かった」と話してくれた。本当に心からありがとうございました、おつかれさまでした。
 
 
Fall Of The Albatross

https://www.facebook.com/fallofthealbatross

 
 
Emi Nips:
翻訳&ライティング、ウェブデザイン、音楽等を総合活用したコミュニケーター。
HARD NIPS のドラマー。ブルックリン、NY在住。
http://about.me/eminips

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