どうもです!
先日初めて寄席に行ってきました。
去年柳亭小痴楽さんの独演会を見に行き、インタビューでお話を伺ってから(→ 柳亭小痴楽インタビュー)
ぜひ寄席にも行ってみたいと思っていたのでした。
浅草演芸ホールはお酒の持ち込み可。ワーイ
近くの店で日本酒を調達、いざ寄席へ。
もう15時をまわっていたけど、いつでも途中から入れるのが寄席のいいところ。
お客さんは50代以上の男性が多そう。女性や若い人もちらほら。
二階の一番前の席に座ると「色物」と呼ばれる出し物、太神楽(だいかぐら)「五階茶碗」の真っ最中。
茶碗や板を使ったバランス芸。次々に超危ない技をキメながら、しゃべりの方も達者。
江戸時代から現代にまっすぐ伸びる一本道…。
そして、俗曲の「松乃家扇鶴(まつのやせんつる)」さん。
話の合間に三味線でよいよいと歌い、何となく次の話題へ。
「…で、結論は?」というわたしの戸惑いは、
「いやン」という軟体動物の声とともに、するりするりとかわされていく…。
その脱力感にブラックホール的な懐の深さも感じたり。性を超越する存在。
お昼の部最後は「三笑亭夢丸」さん。
遊郭に通う豪農、若い侍、遊女の三角関係の人情噺。
侍は戦死、遊女は出家するんだけど、美しい終わり方だった。
わたしは心の底から笑いたいという気持ちで寄席に行ったのに、
あまりのせつなさに思わず涙が。
道具もほとんど使わない身一つの「芸」。
落語家の表情、声色、緩急のつけ方でその場の雰囲気もわたしの気持ちもどんどん塗り替えられていく。
とりあえず手足は自由なんだけど、完全にマインドコントロールされていたような…。
演芸ホールを出るとフラフラだった。
この日は全部で5つくらいの出し物を見て十分堪能できたけど、次は朝から見てみようかな。
この内容で2500円は安すぎる!
みなさんも是非ぜひ。(INGEL)
浅草演芸ホール:http://www.asakusaengei.com/