バナナ学園純情乙女組@池袋 シアターグリーン 2011.10.27 ________________________________________________________________________________
ぼくは演劇がきらいだとおもいこんでいる。だから、最近はまったく演劇に触れない。
そんなぼくの演劇に対するネガティブ感覚を察してくれたのか、
演劇のレビューを書いてほしいと代々木公園でのインタビューの後にいわれた。
これは自分のなかからネガティブな感覚を解放できるいいチャンスだと直感で感じ、
「演劇嫌いな視点からなら書けるんじゃないか」と伝えて、帰り道レビューをひきうけた。
劇団名は「バナナ学園純情乙女組」ですと、別れ際聞いた。
演劇特有のコンドームのような体感のなさが、はずれてしまってる演劇はないのかな。
生きているそのものが瞬間瞬間で爆発して、あらわれているような。
それはなにも、爆音であればいいとか、衝撃的な事件がおきるとか、そういうことをいっているのではない。
たった今が、響いているかどうか、だ。
しかし、それがすこしでも体感できたら、
ぼくの演劇に対する偏見はかわるはずだ!
バナナ学園の舞台には
その瞬間が最後の最後にあった!
その方法自体は、いままでにもあったかもしれない。
しかし、あの内容からの、あのラストというのは、
コンドームをはずしてSEXをした時の解放感を感じさせてくれる、
ぼくにとってはすごく重要な出来事だった!
オープニングからラストまでの内容を、フィニッシュで解放したのだとしたら、
そのフィニッシュは静かであればあるほど、大爆発にあたいした!
それをわかっていて演出しているのだとしたら、
他の作品はまたガラッと変えていくことも可能なのだろうし、
違う作品を、体感してみたくなりました。
__________________________________________________________________________________
プリミ恥部/白井剛史 (ミュージシャン)
【公演情報】
2011年11月19日(土)〜25日(金)
『プリミ恥部な世界 LIVE VERSION in 神戸』
@神戸元町映画館
ゲスト:20日 オニ&げんしろう・PIKA☆太愛鼓(ex.あふりらんぽ)
21日 植野隆司、さや(テニスコーツ)
22日 梅田哲也、永田塁
24日 山路知恵子(yumbo)
ゲスト随時更新中。 ※宇宙マッサージあり
協力:MASAGON
映画ショー「プリミ恥部な世界」は、スクリーンのみならず劇場空間全体を用いてライブ(生)で作り上げられる、前代未聞の ”身体感覚を呼び覚ます” 映 画(体験)ショーである。映画の上映とともに生演奏が行われたり、登場人物が観客の前に現れてダンスをしたり、極彩色のマチエールがイメージとしてだけで はなく、「愛」とともに全身全霊に飛び込むことで、観る人すべての魂を子供のように自然に動かしてしまう。映画と現実、人間と神様、男と女、大人と子供、 商店街と宇宙、物質と目にみえないものの間を自由自在に行き来きできるようになり、意識がひっくり返ってしまう。物語は、商店街(アーケード)を通り抜け たら戦争がおこるとおもいこんでいるピアノ弾きの少年と花売り娘と神様のある愛の秘密の詩から始まる。この映画にたちあらわれる愛とは、固定されたお決ま りの「愛」ではない。愛さえあればなにをしてもいいという、融通無礙な愛である。この作品は、作家・白井剛史によりはじめられたプロジェクト「プリミ恥 部」と、映画監督・平岡香純によるものである。