トムプロジェクト「エル・スール」 2011.8.11

トムプロジェクト「エル・スール」 2011.8.11

 

 

「エル・スール」って聞いて、エリセの映画を思い浮かべる人もいると思う。「エル・スール」はスペイン語で「南へ」という意味。

 

同じタイトルだけど、まったく違う。九州・博多のお話。

日本が戦後の混沌から復興し、これから高度成長期に入っていくっていう時代。 映画への憧れもそうだけど、なにより当時の最強野球集団、西鉄ライオンズの存在によって博多の人々の心が一つだった時代。

博多駅の移転計画により、戦前の面影を残す長屋の取り壊しが決まり、赤線地帯も廃止になる。時代の変化のなかで、見えてくる。自分のなかで変わらなくてはならないもの、変わってはいけないもの。

長 屋に住む少年のご近所の人間模様、彼と遊郭で働くヒロポン中毒の女の人との交流が話の軸だった。主人公のたかお鷹氏(63歳)が少年役というのが、斬新 だった。もう少年にしか見えなくなってくる。ボソボソッとしゃべるのに、すべてクリアに聞こえる技術・さすが。わたしは松金よね子ファンなので、今回の ホットでビッチなババア系の役柄のハマりっぷりに感動した。わたしはこういう人物像(役でも実際でも)に対していつも無条件で敬意を払っている。なので体 を壊してだんだん弱っていっちゃうのが、泣けた…。舞台を彩るたくさんの朝顔も美しかったな。ふう。

 

博多というか福 岡の人って、関西とはまたちょっと違ったクレイジーなフィーリングがある気がする。どこかにおかしさとあたたかさを含んでる。そういう明るさで「頑張 れ!」って言われると何だか気恥ずかしくて笑ってしまうけど、その直球のストレートさが一番嬉しかったりする。力強くて、味わいのある演劇だった。トム・ プロジェクトのプロデュースする作品はこういうのが多いかも。(INGEL)

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