初・東京デスロック。
東京から横浜、けっこう遠いし電車賃も高い。
この日は台風が来るとかで、風も強いし、どの方向に傘をさしていいのかわからないような雨が降っていた。
それで……。この作品は、うざいことを全部ふきとばしてくれた。
最初、「この作品がいかに優れていたとしても、好きになれそうにない…」と思った。
しかしだんだんと、ものすごいもん見てるかも!という気がしてきて、最後には心の底から感動した。こんな表現の仕方もあるのだと。
6人の男女が、それぞれの何パターンかの身体表現の流れを繰りかえす。
音楽がなっていたり、なっていなかったり。
台詞はちょっとだけあるが、それ以外でお互いに作用しあってるのかわからない。
目が合わないし、肌が接触しない。
だけど、同じくらい疲れてく。 疲れて倒れたら、また立ち上がる。
それはとても強いシンプルなメッセージに思えた。
とにかく観に行ってほしいです。
冬にこのツアーのラストが埼玉の富士見である。この作品を観るのには全然遠くない!
わたしもまた行こうと思ってる。まだ行ってない人は是非。
余談だけど、
「東京デスロック」という名前によって、わたしは劇団のイメージを誤解していた。
なんとなくブレードランナー的未来都市で厳つい男たちがわめいたりして、縄張り争いを繰り広げているイメージだった。全然違う…。(INGEL)