「リミックス」とあるのは、いままでの作品4つを20分ずつリミックスして一つの作品にしてるからだ。
それをバラバラにではなく、一つの物語として紡いでいるのがすごい。
音楽ならともかく、演劇でよくそんなことができるな〜。
国分寺大人倶楽部は「愛 青春 死」をテーマにかかげているが
まさにそうだった。
ゲイやレズビアン、オタク、知的障害者、人殺し。
マイノリティの登場人物たちは繊細な皮膚の下に、みなぎるエネルギーを感じさせる。
彼らは他の登場人物によっていきなり 経験したことがない愛の形を投げられて、動揺する。
でも一瞬の葛藤のあと今までの考え方を解放して、他人を受け入れる。
そういうやりとりの直後「バッ」と、暗転する。
まっくらな中、わたしは「ウッ」と泣きたくなる。
「バッ」となって「ウッ」がすごく多かった。
切なくなる、とかじゃない。
人間と人間を隔てているものが一瞬何もなくなって、超安心する感じだ。
何となく、それはとても本質的なことのような気がする。
本編後の10分間のおまけ公演についても書かなければならない。
説明不可能なバカバカしさ…。
ある人気少女漫画をモチーフにしているんだけど…。
そのひどさに笑い転げた。両隣のおじさんは「クスッ」くらいだったけど、
前の席の男の子はわたしよりさらにひっくり返って喜んでいた。
よかったね。
とにかく強烈なコメディだった。
電車の中で、思い出し笑いをこらえるのに必死だった!(INGEL)